Osternhase
朝、事務所に着くと机の上に黒いウサギが置いてあった。
アメリカのマイナーリーグでは、選手がクビになるときはロッカーの中に赤紙が貼られるらしい。ドイツでは赤紙代わりに黒いウサギなのか?そういや昨日5分遅刻したし、先週電話でて応対ヘタだったし、さいきんボスが無言で見つめてくるし・・・と不安に駆られながらそわそわと仕事を始めたが、気になってしょうがないので所員のところに聞きに言った。「ボクの机に黒いウサギが置いてあったんですけど、これは何か悪いお知らせですか?」「あーそれかー。オレももらったよ、ほら。」 所員部屋を見渡すと皆の机の上に黒いウサギが置いてある。ウサギは卵とともにイースターの象徴らしい。ボスがわざわざ全員分のチョコレートウサギを買ってきて、イースターのお祝いとして置いてまわったそうだ。
明日からイースター休みである。今日の夜はキリストが最後の晩餐をした夜。
Schmarzbrot
誕生日は自分で祝うのが流儀らしい。
事務所に何か日本の食べ物をつくって持っていこうと考えたのだが、牛のたたきはもう作ったし寿司は手間がかかりすぎる。意表をついてシュベービッシュ地方(ここらへん)のものを持っていこうと考えて、いつか飲み屋で食べたシュマルツブロートを作ってみた。脂をライ麦パンに塗ったくって切った赤玉葱とパプリカパウダーをかける。
写真は撮り忘れたのでwikipediaから。
南ドイツらしい無骨で不健康な食物である。事務所の皆も喜んでくれた。ダイもこれでやっとシュベービッシュ(ここらへんのひと)だな、と。
事務所に入って以来何かというと質問に相談に頼っていたThomasが今日で事務所を辞め、春からは自分の事務所を立ち上げるらしい。この冬一緒だったインターン仲間のTanjaとPeteも去り、新しい人がちょくちょく面接に来ている。